お客様からお問い合わせの中で
「20cm幅を注文したのですが、2mm程足りないようです。」
(もしくは「3mm程オーバーしています」。)
といったお声を頂くことがあるので、シート幅の加工についてお話しをさせていただきます。
弊社ではドイツより月一回のペースで商品が入荷します。
そのほとんどは1色1本あたり
「1260mm幅×50m巻」で入荷します。
この単位を「
原反」と呼びます。
これを10m巻や20m巻と小巻にします。
小巻にしたものを「スリッター」という機械で20cm幅や32cm幅など「
輪切り」に加工します。
シートを回転させ、丸刃を垂直にあてて輪切りにします。
このとき丸刃はシートの巻き芯にむかって切り進むとともに
左右どちらかに反れます。
左にそれると−1〜3mmとなり、右にそれると+1〜3mmになります。
残念ですが、どちらに反れるかはそのときにならないとわかりません。
このため弊社では基本的に「
ステカ用」とか「
シルエットカメオ用」といった表記をして幅サイズを記載してきませんでした。
すでにご承知の通りプロッター用のシートを販売するにあたっては
シート両端はローラーの通り道になり、廃棄する部分となります。
この部分の
仕上げを放棄することで
スペックの高いシートを低価格でご提供することが可能となりました。
ただやはり「何センチか?」というサイズを記載しないとそのお問い合わせが膨大な数となるため、便宜上基準幅の「20cm幅」や「30cm幅」と言った表記をするようになりました。
お取引期間が長くなれば幅が長かったり短かったりといろいろなシートを手にすることが多くなると思います。
是非このあたりを酌量いただき長くお付き合いくださると幸いです。
余談ですが「
シート淵が汚い」とおしかりを頂くこともございます。
これも切り淵の糊部分が新鮮である証拠ですので何卒ご理解たまわりますようお願い申し上げます。