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カッティングプロッターでカットするシートには様々な種類があります。
一般的な「
カッティングシート」と言われるものは100マイクロ(0.1mm)厚のものが主流です。
蛍光シート、再帰反射シート、ラバープリントシートなど特殊な用途や効果を持ったシートは100マイクロ以上のものが多く、プリントメディアは140マイクロ(0.14mm)、一般的な3Dカーボンなどは230マイクロ(0.23mm)まであります。
このさまざまなシートをカットする際に必ず設定しなくてはならない基本が2つあります。
1)
刃量設定(ホルダー設定)
2)
カット速度/カット厚(アプリケーション設定)
ここでは刃量設定について説明します。
はじめてプロッターを手にして間もないユーザーの皆さんから
「いつものカッティングシートはきれいに切れるのに、ラバープリントは切れない、蛍光シートは切り残しがでる。このシートは不良品じゃないの?」
とお問い合わせを頂くことがあります。
シートは
まともな販売店であればシートの厚みを含むシートスペックとメーカー名が必ず記載されています。
カッティングプロッター本体を購入した時点では大体100マイクロに設定されています。
特殊なシートをカットするときは必ず刃量を設定しなおす必要があります。
厚みのちがうシート2種類を用意しました。
今回はステカやCAMMで使用される「XD-CH3」ホルダーを使って設定します。
写真のように初期設定値に印をつけておくとわかりやすいです。
なお
「いつも1目盛り出せば厚みがあるシートを切れる」
とは限りません。
気温・湿度・刃の状態により
ベストな状態は変わります。
テストカットモードでチェックしてください。
写真は両方とも初期設定値でカットした状態です。
ORACAL641はすんなりカス取りできました。
蛍光シートは表面に溝がついただけでほぼ切れていません。
無理矢理カス取りしましたが「ト」や「カ」などの直線の引き下ろしは全く切れていません。
同じ蛍光シートを今度は「1目盛り出」てカットしました。
今度はまともにカス取りできました。
たった1目盛りでこれほど違いがあります。
ではこう考える方がいると思います。
「面倒だからいつも出し気味にしておけばいいんだ」
それは間違いです
こんどは違う問題を引き起こします。
写真はORACAL641を2種類の刃量でカットしたものです。
左側の
過刃量カットは台紙にキズが入ってしまっています。
適性は刃量の場合右側のように台紙をキズつけません。
台紙にキズが入ってしまうと転写シートを掛けた際に上から押さえることで
切り溝に糊が入り込んでしまいます。
そうすると
転写シートをめくった時に台紙の
シリコン表面層を一緒にはぎ取ってしまいます。
湿気が多いときなどは特にこの現象にさいなまれることが多くなります。
台紙の紙が水分をため込むからです。
【下のような状態は刃の出し過ぎが原因です】
【まとめ】
刃量は足りなくても出しすぎてもダメです。
面倒でもカット前には
シート厚の確認と
刃量の調整をするクセをつけてください。
また「めんどくさくていちいち刃量を調整しない」という方に多く見られる傾向ですが、
いきなり「本番カットを行ってシートをダメにしてしまう」=「シートが無駄になった」と言うパターンです。
どの機種にも【テストカットモード】という物があります。
調整と確認は必ずセットで行うよう心がけてください。
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